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玉依の一族(鬼滅の刃)

第2章 柱合会議



「おぅおぅ!不死川と冨岡が一緒に来るなんて明日は派手に雨でも降るのか!」





庭の方に回った実弥と義勇に唐突に声がかけられた。





「宇髄ィ!んなわけねェだろォ!俺だって来たくて冨岡と一緒に来たんじゃねェよォ!」



実弥は声を荒げながら即座に否定をする。



そんな実弥に周りから見ても分からないが義勇はショボンとする。







「不死川。生存者がいたそうだな。」





実弥と宇髄の側に大きな影ができた。






「悲鳴嶼さん。あァ…2人の姉妹だ。」









「そうか…。」





悲鳴嶼は涙を流しながらそう呟くと何も発しなくなった。







「姉妹ってことは女か!顔はどうだ!?いい身体してんのか!?」





宇髄が食いつき気味に聞いてくる。






「顔は隠してるし、んなこと知らねェよ!!」





「おいおい!普通確認するだろう!」







「冨岡は顔見知りみてェだから知ってんじゃねェのか!」




宇髄の質問攻めが鬱陶しくなってきた実弥は義勇を売る。





「なに!?冨岡どうなんだ!?」









「……お二方とも……」






義勇の言葉に宇髄も実弥も耳を澄ませる。







「心地の良い声だ…。」









((声のこと聞いてんじゃねぇよ!)それなら俺でも答えられるわ!!)




義勇に宇髄と実弥は心の中でツッコんだ。






「不死川君と冨岡君。2人とも無事で良かったわ!」





そんなやりとりをしている所にカナエがやって来た。





花柱という名を持つだけあって、美しく物腰が柔らかな女性である。








「鬼殺隊の被害はどうだったんだァ?」








「重症者は片指で数えるほどね。皆蝶屋敷で療養しているから安心してちょうだい。」








死者が出ていないと聞き実弥も義勇も胸を撫で下ろした。







「今回神社を狙った鬼はかなり強かった。神社にいたおそらく神官であろう方々は、全滅だった。ただ、犬戒神社に向かった一般隊士がいたんだが、鬼にやられそうな所を神社の女性に助けてもらったそうだ…。」





悲鳴嶼が状況を淡々と説明していく。






「隊士を助けたって奴はどなったんですかィ?」



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