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フロイドのセフ〇にされたなんて知られるわけにはいかないの。

第1章 私はジェイドくんが大好き


「私は成績がギリギリでレポートで挽回するタイプだから、どうしても必要なんだよね。みんな寝静まってるけど、植物園だったらハーツラビュルから近いし、取りに行ってみるね」
「まじでー? 気をつけなよー」

しかしさっそくクルーウェルと出くわしそうになってしまった。
クルーウェルが自分の外見を鏡で確認している間にすぐに逃げ出す。
逃げ回っているうちに自分の現在地がよくわからなくなり、焦りだしてしまった。
しかし最後の望みと開けたドアの先は植物園の温室の入り口だった。

「たどり……着けた」

自分の定位置の席へ向かう。
しかしそこで自分の手書きのノートを広げて読んでいた人物がいた。
がそのことに気付き、心臓が凍りそうになった時には、その人物はとっくにの接近に気付いていたようだった。
まるで昼間に自分のノートを読むように、何の緊張感もない、何でもないようすで自然にへ向き直った人物はブルーとイエローのオッドアイと高い背を持つフロイド・リーチだった。
フロイドはごくごく仲の良い友人に話しかけるように明るくに声をかけた。

「これお前のノートだろう? 字、けっこう綺麗なほうだよな」
「はあ……。私のノートで合ってますけど……」
「真面目ないい子ちゃんだけど、必要に迫られて真夜中だけど取りに来たって感じか。これ見せてもらったけど、明日締め切りのレポートの範囲と被ってる」
「そうです。あなたも消灯時刻過ぎてますよね? こんな時間にお忘れ物ですか?」
「あー。ちょっと下見ってやつだ」
「下見?」
「いや何でもない。ところでお前昼間オクタヴィネルVSサバナクローの試合観てたよな。横断幕も作ってくれてたみたいだし……。俺のファンなの?」
そういいながら元々数メートルほどあった距離を少しずつ詰めてくるフロイドに、は今までの一人きりとは別の恐怖の予感を感じた。
なにせここは二人きりの密室で今は真夜中なのだ。
「あれ? 否定しないんだー」

そう言って一歩一歩に近づくフロイド。は固まってしまって動けなかった。男で、天才肌らしいフロイドに抵抗したところで勝てるわけがない。恐怖で固まってしまった。
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