第3章 闇地
……カカシにこんな顔見せたらダメだ……これ以上、巻き込む訳にはいかない……私はカカシから離れなきゃ……自然とカカシの頬へ手を当てるとカカシは心配そうに私を見つめて私の手に大きな手を重ねた……。
「ミズキ、何があったの?」
「………この前は叩いてごめんね……助けてくれたのに……でも、もう、私に関わらないで?カカシにはハルナさんが居るでしょ?カカシは愛する人と幸せになって……今まで、ありがとう____ッ!?」
「オレはね、ミズキの事が大好きなの!ハルナとは何も無いと言えば嘘になるけどただの遊び……オレの幸せを願ってくれるの?でもね、その願いを叶えるにはミズキがいる……オレにはミズキが必要なんだよ!」
「………カカシ、離して……私は一緒に居られない……何よりカカシを失いたくない!!私は、誰も守れないから……」
オレから離れようとするミズキを抱きしめオレの気持ちを伝える……離さないよ?オレを受け止めてよ?一緒にいれないとか意味わかんないし……お前は十分護ってるよ……自分以外を……だからお前は、オレに守られてくれたら良いんだよ……。
「ミズキ__ッ!?」
______ザッ!!
「うっ……ッ!」
「ッ根の者か?何してる!!ミズキを離せ!!」
「相談役及びダンゾウ様の命により、龍香 ミズキ…お前を里の反逆脅威人物として拘束する……抵抗する様なら殺しの許可も受けている……はたけカカシ、お前が抵抗してもだ………」
「………好きにしろ……抵抗する気もない……ククッ……むしろ、すぐに殺した方がいいかもよ?」
「お前ら、五代目の許可は得てるんだろうな?」
「……カカシ、いのいちさんに綱手様へ報告して貰って?もう部屋へ戻ってると思うから…」
「おい、勝手に喋るな……」
「…ぅくっ……どうせ独房行きでしょ?……抵抗はしない、けど、私に関わりがある人の安全は守って貰う……」
カカシが顔を覗こうとするから、泣きそうな顔を見られたくないて俯いて後退りした……完全に油断してた……背後に迫ってたダンゾウの部下に気付かず捕まった……あー、笑える……伝言伝えただけで首絞める?でも……これでいい……カカシへ笑みを向けると根の根城へと連れ去られた。