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瑠璃色の瞳のその先に

第3章 闇地


オレ達は別れる手前で木ノ葉病院の横を通り過ぎ、屋上に見知った影を三つ確認し、顔を見合わせ同時に方向を変えその場へと足を早めた。




「ナルトォオオ〜!」
「サスケェエエエ〜〜!!」





「……やめて……二人とも………ヤメてよ〜!!」




「え……螺旋……それに……ヤバい!!カカシ、私はサクラを!!」

「ああ!!」





「「!!」」





「二人とも…やめてー!!」


「(クソ!)」

「(止めきれねぇ!!)」




屋上の上でナルトとサスケが喧嘩?サスケもまだ本調子じゃ無いのに!!しかもナルトが螺旋丸を……どうなってるの??
サクラっ、危ない!!私たちは最速で三人の下へ移動した。







______パッ!、パッ!

____ザッ!!




「うわぁ!?(ッ!カカシ先生!?)」

「な……!(くっ… ミズキ!)」


「キャアっ!!」




私が先にサクラを庇う様に優しく包み込みながら体勢を下げ、カカシがナルトとサスケの手を取り勢いを相殺させる様に貯水タンクへ向けて投げ飛ばし、二人は貯水タンクへそれぞれ術をぶつける形で止まった。




ナルト、今のは……




「病院の上で何やってんの?ケンカにしちゃ、ちょいやりすぎでしょーよ、キミたち……」




……パパの術……どうしてナルトが……





「さっきの千鳥、同じ里の仲間に向ける大きさじゃなかったが…ナルトを殺すつもりだったのか?何でこんな子供じみたマネを……」
 




……イタチとの再会のせいね……





「フン……ッ!?」



オレは怪我が無いかの確認も含め、二つのタンクの間に腰を下ろすとサスケが壊れたタンクを見比べ優越に浸るのを牽制する様に口を開いた……サスケはその場を後にしたが……ナルトの空けたタンクの裏側を見て驚いてるな……はぁ……。



「うっ…!うっ……カカシ先生…… ミズキさん〜」



サスケ……焦らないで……サスケもナルトも同じように成長してる……イタチ……貴方は……どうして………



「サクラ……大丈夫……」

「うっ……ぅうっ……」


私は泣きじゃくるサクラを抱きしめ、頭を撫でながら落ち着くのを待ち、カカシと話す自来也様の様子を見ながら、それぞれの方向へ姿を消したナルトとサスケの気配を辿った……。
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