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瑠璃色の瞳のその先に

第4章 記憶


先生が飛雷針の術でミズキの下に向かい、オレが遅れて到着すると先生の腕の中で泣きじゃくるミズキに驚いた……何があったの?


「うぇえええ、とーさまに嫌いっていっちゃったぁーあ!!うっうつ……とーさまもかーさまも大好きなのに……ぇええ、とーさま、ミズキのことキライになるぅー」


「ちょ、先生、一体……?」


「ん、大丈〜夫だよ、ミズキ!レンジさんもミトカさんもミズキを嫌いになんかなんないよ!ミズキは“キライ”って言ってレンジさんの事、嫌いになった?」


「とーさまもかーさまも、ミナちゃんも、カカシもみ〜んな大好き……嫌いになんかならないもん!でも……とーさま、悲しい顔してた……とーさまに会いたい……ごめんなさい、言う〜」


「ん、そうだね?心配しなくていいよ!ミズキの気持ちをちゃんと分かってるから大丈夫だよ!」


「ふぇええええっ、ミナちゃ……うっうっうあああああん……」



はは、今日は修行は無理そうだね……ま、各里の情勢が怪しい中、レンジさん達は特に飛び回ってるからね……寂しいのも無理ない……そのままオレの腕の中で泣き疲れて寝ちゃって、数時間して二人が戻って来て、昼間の経緯を教えてくれた。



「……ミナト……ありがとう……どうだった?」


「あはは、今日はカカシの修行を見てましたよ!この通り、ミズキちゃん泣き疲れて寝ちゃったんで……」


「ああ……オレ達はミズキのために何かしてやれるのかなぁ……?なぁ、ミナト…何かあればミズキの事を任せる……」


「……?レンジさん、何か不安要素があるんですね?」


「……今日、源流のジジィがミズキを奪いに来た……結界を張っていたのに、それを破ってな……」


「だからレンジさんが戻って来たんですね…?でも結界を破るとなると……」


「そう、疑いたくないが……アケルが中から開けるか……“___”か、どちらかしかないんだ……それに……___の件もある……」


「_____ 」



「_____ 」




突然、父様とパパの会話が聞こえなくなった……なんで?フウには聞こえてるみたい……なんだろう……記憶は戻ってるのにまだモヤがかかってるような……この時、私は不思議に思いながらも気には止めず、再び記憶が戻り始めた。
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