第10章 新婚旅行(K.A)
「お、ねがい…もっと…」
彼女のおねだりに、俺の下半身にぎゅんっと血が集まる。
彼女を抱きしめ、唇に噛みついた。舌を絡め取り、吸い上げ、唾液を送り込む。
彼女と再会するまでの間、何人かと付き合い身体を重ねた。
それなりに興奮したし、好きだと思って抱いた。
でもあみさんとのこの行為はそれまでのものとは比べものにならない。
こんなに心が満たされることがあっただろうか。その反対に抱いても抱いても足りない。
それに加えて今夜は初めて、思い切り彼女を好きにできる。
キスをしながら抱き上げ、縁にそっと座らせた。息も絶え絶えな彼女から目を離さないまま足を開かせた。
「や、やだ…見ないで…」
隠そうとする手を制しながらそこに顔を近づける。月明かりでもわかるほどたっぷり潤い俺を誘っている。
「あぁ、うまそ…」