インターハイの山頂をキミに[東堂VS荒北VS真波]
第15章 天の邪鬼の大いなる純情
「キャーハコガクー!」
「東堂さまー!」
パシャパシャと撮られまくる壇上の箱根学園メンバーを尻目に、はあんなすごい人たちの六つのジャージの内、三つが私のこと好きなんて信じられないな、などと考えていた。
「ところでセラ……一日目の山頂っていうのは……」
「ああ、はじめからそこ、行くつもりだから大丈夫よ。
一緒に行きましょう。
バスが出てるの」
「うん。でも、セラまで付き合わせちゃっていいの?
山頂は……東堂くんのステージみたいなこと、自分でもいってたくらいだし、東堂くんと、あと真波くんくらいしか見れないかも。
他の選手が見たかったら……」
「東堂くん風に言うなら問題ないわ。
の見たいものが、私の見たいものよ」
「セラ……やっぱ一番すきっ!」