インターハイの山頂をキミに[東堂VS荒北VS真波]
第10章 ハコガク潜入作戦
真波はわあ、写真とか撮らないともったいないな。
そうしたら、夜使えるのに……
うん、女のコたちがオレの写真撮ろーとする気持ちが初めて解った気がする。
大学生とはいえ、現役の女のコたちの千倍似合ってる!
と、感動していた。
「目に毒って、まさにこのことですねー」
新開がさわやかに笑いながら、言った。
「やっぱりちゃんはかわいいなー。
オレ的には、ウエストの肉をちょっとだけ、別のトコロに付けたら、パーフェクト!
なんてなっ」
荒北は焦った。
おいおい、お前ら、オレに同調すんじゃねーヨ!
いくら何でもかわいそうだろ……あっ、泣くぞ……泣くな……
「許さない!!
この変態共め!!
くたばれ、ハコガク!!
わ゛ーーーっセラーーーーっ!!
慰めてーーーーーっ!!」
オニの形相で部室を去って行ったが、無事校門から出て行くのを確認した東堂。
「よかった。
よく分からんが、これでさんはセラさんと仲直りができるな!」
今日のところは他のヤツらに制服姿を見られてしくったが……
将来的にさんのもっと色んな格好を一番たくさん、見られるのはオレに決まってるから、問題ねーな!
どこまでもポジティヴな東堂であった。