• テキストサイズ

インターハイの山頂をキミに[東堂VS荒北VS真波]

第8章 沖までキミを引っ張りたい!


真波はさらに踏み込んだ。

「じゃあ、将来のユメとかないんですか?」

は淋しそうに微笑んだ。

「そーゆーの私、何もないんだよね。
だから、一生懸命目標に向かって頑張るひとに惹かれるのかも……」

真波と興味ないという体で聞いていた荒北はは目標に向かって頑張るひとがすき、ということを頭に刻み付けた。

東堂は、

「それはまさしく、オレのことだな!」

と言い出した。

「そう、頑張ってるひとのユメの行く末を見届ける!
それが私のユメっていえると思う。
まあ、私が見届けたから、何だってハナシだけど……」


「おめーに応援されてもねェ……
オレ他人にガンバレとか言っちゃうヤツ好きじゃないんだよねェ」

荒北がいつものように本心と真逆に毒づくと、

「じゃあ、荒北さんはさんに応援されなくていいっすね!
さん、そのユメに関連したお願いがあるんすけど……」

「奇遇だな、真波!
オレもあるぞ!!」
「えっ……オレが先に言っていいすか?
東堂さん」
「ここは先輩に譲れ!」
「かわいい後輩に譲るべきでしょう!」
「バーカ、どっちでもいいから、とっとと言っちまえよ」

などと荒北も突っ込み、三人が言い合っていると、

「だいぶ店も混み合ってきたな……食事が済んだら、出たほうがいいかもな。店員見てるし」

と四杯目のカレーライスを完食した新開が提案した。

会話の途中だったが、7人は海の家を出ることにした。




夕暮れ時の海を目の前にして、記念撮影をした7人は、帰るしたくを整えていた。

「今日はハプニングもあったけど、楽しかったねー」

が満足げに言うと、荒北が気にくわなそうに言った。

「ハプニングってお前が溺れかけたことだろ。
周りにいた迷惑かけといて、楽しかったとか、いい身分だネ」

東堂がすぐさま反応した。

「そんな言い方はよさないか、荒北!
さんが楽しかったなら、それでいいだろう!
……心臓が、凍りそうになった瞬間もあったが、オレも最高に楽しかったぞ!」

真波もニコニコしながら言った。

「オレもですー
それに眼福でした。
今日はひさびさによく眠れそうです」
/ 118ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp