インターハイの山頂をキミに[東堂VS荒北VS真波]
第7章 海グループデート?!
よし、とりあえず、ふつうに言えたぞ……
東堂が自分の感想にある程度満足していると、荒北が口を開いた。
「悪くねーじゃん、水着のデザインは!
中身はまあ……うすうす分かってたけどヨ……
健康的っつーかなんつーか……」
手でカオを押さえてプルプルする荒北に、は逆上しそうになった。
こ……いつ笑いこらえてる!
信じられないこの私の水着姿を見て、何ともないどころか、しょぼさのあまり笑うだなんて…………!
荒北は全く別のコトを思っていた。
ああ、かわいい、かわいすぎる。
柔らかそうな白い肌。
吸い付いたらどんな味とニオイがするんだ?
触りたい。
胸をわしづかみにして、腹を撫でて、それからその唇にくらいついて、めっちゃくちゃに犯しまくってやりてーよ!
荒北は真っ赤なカオを隠すために、手で覆っていた。
「……というわけで、さん。
もう我慢できない!
抱きしめさせてもらいますっ」
の方へと、真波が突撃した。
「え?何言ってんの?」
は状況がよく分かっていなかった。
正気に戻った東堂と荒北がすんでのところで真波を羽交い絞めにする。
「ば……ばかもの!
やっていいことと悪いことがあるぞ!」
「信じられないくらい奔放で物好きだな、お前。
よく見ろよ、大したことねーだろ、コイツ」
真波をたしなめながら、東堂と荒北は思った。
危なかった…………
真波がいなかったら、我を忘れてに突撃していたのはオレの方だったかも知れねー……
「よく解らないけど、けんかはよくないぜ!」
新開がとりなすと、福富も場を収めるように、
「全員水着になったことだし、泳ぎに行くとするか」
と促した。
とセラは
「は―――い!」
と返事をした。