インターハイの山頂をキミに[東堂VS荒北VS真波]
第7章 海グループデート?!
「さっさと脱げよ。
そのパーカー姿じゃ、海入れねーだろ。
あ!もしかしてお前泳げねェとか?
そりゃ残念だったなァ」
「泳げなくても大丈夫すよ。
オレが浮き輪に乗っけて、沖まで引っ張ってあげます。
だから…………脱いで?」
く……ここまでか……
観念したように、パーカーの胸元のジッパーをゆっくりおろす。
続いて下半身のパレオも取り去る。
男たちの目が釘づけになる。
中から現れたのは、フリルがあしらわれた黒地にピンク模様のビキニ。
ぱくぱく口を開けては閉じ、呼吸ができていないようすの3人。
新開がにっこり笑って言った。
「うーん、オレ的にはもうちょい攻めた水着でもよかったかな、セラみたいに。
でも、ま!かわいいよ!」
はセラとおんなじ水着が着れるわけないでしょ……といらっとした。
真っ赤になって固まっている東堂と荒北を尻目に、感情がカオに出にくい性格で生まれたことを親に感謝しながら、真波が口を開いた。
「かわいーですさん。
このビーチで一番……
ていうかもう、この世のものじゃないくらい。
さんって……天使か何かなんですか?
でもきっと天使だったら、もっと清らかな気持ちで見れると思うんです。
今のあなたには劣情しか抱けない。
あの、抱かせてくれませんか」
好き勝手しゃべる真波に東堂は焦っていた。
真波よ……自然に褒めるとはやるな……さすが、女子人気を二分しそうなだけのコトはある。
いや女子人気など今はどうでもいい!
落ち着くのだオレ……昨日からロードを漕ぎながら、勉強しながら、フロ上がりに鏡の前で、ずっとこの瞬間のために平静を保つ練習を繰り返したじゃねーか……
大丈夫、表面上は絶対でれでれなどしていないはず!
何しろオレはトークとカオが……
「うむ。とてもセクシーで似合っているぞ、さん。
ひかえめな黒い花柄が白肌によく映えている。
白いビーチが透けそうなくらい肌に透明感もあって美しい……
目のやり場に困るとはまさにこのコトだな!
このエロ新開が露出がどうとか言ってるが、オレはむしろもっと減らして、大事な裸姿はふたりきりの密室で、オレだけに見せて欲しいくらいだ、ハッハッハッ」