インターハイの山頂をキミに[東堂VS荒北VS真波]
第7章 海グループデート?!
東堂が決意を固めている間、荒北も葛藤していた。
性欲の権化の新開じゃねーが、やっべェな。
汗ばんだ肌に、涼しさを求めてか半端に開いて呼吸するクチ……
強気な口調とは裏腹に、内またぎみの脚…………
これでこいつが水着になったら、オレはいつものようにバカふたりのいさめ役を担えるのか……?
真波はのあまりのかわいさにぼんやり夢心地だった。
わあ―――さん今日も信じられないかわいさだ。
その頬に触れて抱きしめてみたいな。
どうしよう、オレ我慢できないかも。
だって何で抱きたいのを我慢しなきゃいけないんだ?
きっとさんだって本気で嫌がらない。
そしたらもっとオレは生きてることを実感できる気がするのに…………
「そうね。
じゃあみんな揃ったことだし、さっそく泳ぎに行きましょうか!」
こともなげにTシャツを脱ぎ、ショートパンツも脱ぐセラ。
オレンジの三角ビキニをまとった、165cmを越える引き締まった体が現れる。
「ヒュウ!
セラ、さすが、中学の時から成長したな!
水着も布がすくな……シンプルで上品だね!」
新開がセラを褒めるのを聞いて、は困っていた。
セラはスポーツもやってたし……すごくスタイルいいよね……
どうしよう私……とりあえず、朝食は抜いてきたけど……
きっとウエストも何も、セラとは比べ物にならない……
屈辱だわ……このボケた男たちの前でこんな身体をさらさなければならないなんて……何が歌姫だって、ばかにされるかな……
そこまで考えたところで、セラに集中していた周りの視線が、今度は自分に向いていることには気付いた。
「こ……っち見んな!」
東堂たちはあたふた言い訳しだした。
「い……いやさんはどんな水着を着ているのか純粋に興味があるだけだ!
決してやましい気持ちがあるわけではないぞ!」