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インターハイの山頂をキミに[東堂VS荒北VS真波]

第7章 海グループデート?!


「おめーはさりげなくいつもの遅刻を正当化してんじゃねーよ、……って……お前……」

頬を染め、安心しきったまなざしで3人を見つめるの姿がそこにはあった。


「ばかはどっちよ、遅いでしょ!
今更かっこつける権利なんてないんだからっ」

そう言うとはフイっと横を向いてしまった。

3人はそんな潤んだ瞳で見つめられたら説得力無い……かわいすぎてやばい……っていうかオレがやばい……と己と葛藤するはめになった。

ナンパしてきた2人組は機嫌悪く食い下がってきた。

「何だよお前ら!
こんなかわいらしいふたりとの待ち合わせに遅れてきて消えろだァ?!
ふざけんじゃねーぜ!」

すると後ろから

「うむ。
遅れてすまない。
この埋め合わせはきっとしよう」

と福富が現れた。

「セラっ、ひさしぶり!
今日のキミも眩しいね!
水着は下に着てるの?
楽しみだなー」

パワーバーをもぐもぐかじりながら、新開もカオを覗かせた。

金髪の福富と、ガタイの良い新開と、引き締まった筋肉質の男の5人。

さすがに分が悪いと思ったのか、ナンパ男ふたりは退散していった。

「キミ、ちゃんって言うんだよね~忘れないよ~
またどこかで会いたいな~」

などと言い残して。


残された東堂、荒北、真波は、新開の“水着”という言葉にいたく反応していた。


東堂は海を見ながら考える。

そう!恐ろしいのはさんはまだパーカー姿だということ!
彼女が水着になったら、果たしてオレは正気を保っていられるだろうか?
さんに情けない姿を見られる危険がある以上、来ないという選択肢を取ったほうがよかったかも知れん。
だが、オレはそこに山があれば登る男。
海があれば泳ぐ男なのだ。
他の男に見られるくらいなら、やはりオレが一番に…………
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