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インターハイの山頂をキミに[東堂VS荒北VS真波]

第7章 海グループデート?!


「だからって何で海なのよ」
「そう言いつつもちゃんと時間通りに待ち合わせにやってきたアンタにびっくりだわ」

セラはにっこり笑って言った。

「日に焼ける~とか、暑いから~とか言って絶対来ないと思ってた」
「日焼けはまあ日焼け止め塗れば……じゃなくて!
言いたいのはそういうコトじゃないの、何なの海って。
だって水着になるんでしょ?
セラはその……ハコガクの知り合いとそんな仲いいの?
セラが例えよくても、セラのカレはどう思うかな?
今日、来ないんでしょ」
「来ないよ。
別れたから」
「えっ?!」

はびっくりしたと同時にむくれた。

「…………いっつもセラってなーんにも言ってくれないよねー」

セラはの不満を聞き流すと、

「こそどうなのよ?
あの3人の中で、気になる人いないの?
お姉さん知りたいなー」

と逆に質問した。

「あ……んな自己主張と天然と毒舌の中に気になるのなんているわけないでしょ!
当たり前っ」

セラは

「そっか、お姉さん残念だなー」

と言いながらも、心の内では、あの3人としか言ってないのになー、誰のことかはっきり頭に浮かぶみたいね。
などと考えていた。


まだ午前中とはいえ、夏のうだるような暑さの中、とセラは男子との集合場所へと歩いた。

途中セラのケータイが鳴った。

「新開くん?
うん分かった。
じゃあ場所、取っとくから」

電話を切ったセラが言った。 

「男子のほう、人身事故があったみたいね」

はすぐさま、辛辣な言葉をはいた。

「私たち、ふたりをほっといて遅刻なんてやるじゃない。
さて、何分待つかなー」

「交通の事情なら仕方ないわ。
先に着替えて、場所を確保しましょう。
シートは私が持ってきてるから」

「何、交通って。
あいつら自転車部なんじゃないの?」

「今日は荷物多すぎて電車だって。
はホントにあー言えばこー言うね。
ほんと、おっとりしてそうな見た目からは想像つかない」

「………………じゃあもう喋りませーん、すみませーん」


シートを敷いて、飲み物を口にしながら、セラはいろいろな方向から視線を感じていた。
さすがのも気付くかな……と思っていると、視線を投げかけてきていた内のふたりがついに話しかけてきた。
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