インターハイの山頂をキミに[東堂VS荒北VS真波]
第22章 文化祭ミスコン!!
「はい、そうですね、そもそも私たちは一回負けてますし」
「、一騎打ちだね。
勝っても負けてもアタシはあんたの味方だよ、ずっと」
「ありがとう、大好き、セラ」
セラと宮原は舞台から降りた。
それを見た司会は言った。
「この後の◯×クイズで使う予定の赤と青ボールは手元にあるな?!
そいつを使うぞ!
橋本派は赤!
派は青だ!
いいな!
では一斉にどちらかのボールを掲げてくれ!!
せーのっ……!!」
全員が同時にボールを掲げた。
44本気は恋歌を色付けて。
観客席を見た橋本はへなへなと座り込んだ。
ぱっと見て赤は青の半分くらいしかおらず、の勝利が明らかだったからだ。
「僅差だったらどうしよーかと思ったが、こいつは明らか!
ミス・ハコガクはだーーーっ!!
、今の心境を!!」
「嬉しいです!
ホントにありがとうございます!
こんな、ハコガク生でさえない私を選んでくれて……!」
会場が凍りついた。
「ハコガク生……でない?」
「あっ、これ言っちゃいけないやつだった」
てへと笑う。
「ちゃん、通りで誰も見かけたことないはずだぜ!」
「ふざけんな!」
「いや、別にハコガク生じゃなくてもよくねーか?
ちゃーん!」
「いいわけねーだろ!
いいか?!
は失格!!
ミス・ハコガクは橋本に決定ーーー!!
異論は認めん!!」
再度、司会が高らかに叫んだ。
「こんな屈辱的な勝利じゃ、とても三度目の告白をする気にならないわ、荒北くん……」
橋本は不服そうだったが、一応勝利のコメントをした。
舞台からしおしおと降りてきたを荒北たちは迎えた。
「荒北……
あなたの為に頑張ったけど、届かなかったよ……」
「届いてる。
よく頑張ったな」
「あらためて、聞いて欲しいことがあるの。
私に時間をくれる?
この後の私のゲリラライブに来て……」
「ああ」
真波がぼそっと言った。
「オレはずっと諦めませんよ。
荒北さんが、さんを心ない言葉で傷付けたら、その時はオレがもらいます」