インターハイの山頂をキミに[東堂VS荒北VS真波]
第20章 身を焦がす想いに氷とシャワー【side真波】
「分かりました。
今日のところは帰してあげます。
でも覚えていてください。
オレはあなたを絶対諦めない。
例えあなたが今は違う誰かを気にしていたとしても、いずれ必ずオレのことを好きって言わせてみせますよ」
「真波くん……分かったよ。
キミが本気だってことは。
私だってキミのこと忘れたことはないよ……なーんて」
「十分です。
じゃあ途中まで送ります。
帰ったらまず、お風呂に入ってくださいね」
いつものようににっこり笑った真波には確かに安心を感じていた。