第31章 ※反魂人形②
「お……湯が…入っちゃ……」
「うん、いっぱい……洗ってあげる」
僕が指を抜き差しする度に、温泉の湯が皆実のナカに流れ込む。けれど皆実のナカから溢れ出すのは、湯に薄められても尚、粘稠なままの愛液だ。
「ん…ぁ……ああっ…先生の……当たって……」
皆実の背に僕の昂りが擦れる。
僕が与える刺激に皆実の身体が揺れて、またそれが僕を擦る刺激に変わった。
膨張した熱を皆実の背に当てたまま、僕は皆実を愛することをやめない。
手の動きを一切止めずに、皆実の肩を吸い上げた。
「きゃ…あぁ……ぅ…あ」
皆実の甘く淫らな声が、僕の熱をどんどん加速させていく。バカみたいに腫れ上がった僕の雄を、さらに爆発させるように皆実が腰を揺らした。
「……皆実、あんま……動くな」
「だ…って……先生の……欲し……ぃ」
前の皆実なら絶対に言わないようなエッチな言葉も。
今の皆実は熱に任せて口にしてしまう。
もちろんその言葉は嘘じゃなく皆実の本音だって分かってる。溢れる愛液と、僕の指をキュウキュウに締めつけるナカが皆実の姿が演技ではないと教えてくれるから。
でも皆実が淫らな姿を堪えない理由が、単純に熱に浮かされてるだけだなんて思えなくて。
やっぱり、僕を喜ばせようと無理してるんじゃないかとか。
そういうふうに、宿儺に調教されたんじゃないかとか。
苦い感情が、僕の中をひしめく。
その感情ごとかき消すみたいに、皆実の身体を乱暴に暴けば、漏れ聞こえる声がまた、僕の感情を黒く染めていく。
こんな可愛い皆実を、僕じゃない誰かが知っていることが、たまらなく嫌で。
「皆実……っ」
「先…生……や…ぁ」
皆実の身体を抱き上げて、皆実を湯から上げる。僕は湯に浸かったまま、皆実を石風呂の縁に股を開かせて座らせた。