第28章 ※情④

　耳元にあったはずの綺麗な顔が、私の胸へと滑り降りて。


「あぁんっあ……あぁっ…は…ぁ……っ」


　五条先生の唇が私の赤く熟れた実を咥えて、飴玉を転がすように舐めた。


「……そんなエロい声も……宿儺に聞かせたのか」


　分かんないよ、そんなの。

　意識して出してる声じゃ、ないんだもん。


「先生……っ…んぅ…ふぁっ…あぁっ」


　ピリッと痛む感覚。

　その実に歯を立てられたのだと思ったら、その痛みが快楽に変わってく。


　痛みを快楽と憶えてしまった身体が、五条先生の心を煽った。


「……痛がれよ、バカ……っ」

「ち、が……あぁんっ」


　五条先生の長い指が、私の秘部をなぞる。

　蜜壺から溢れた快楽の涙が、五条先生の指を濡らして、卑猥な音を立てた。


「……宿儺に痛めつけられて、こんなにも感じたのか？」


　言いながら、五条先生の長い指が一気に2本も埋められて。

　同時に噛まれた胸の実が、容易く私の身体を震わせた。


「このあいだまで……僕が『初めて』だとか、言ってたくせに」


　嘘じゃない。

　私の全部をあげたのは、五条先生が、初めてなの。

　でも……。


「なんで僕以外のヤツに股開いて……こんなえっちな身体になってんだよ」


　私を言葉で責めて、ナカを掻き出すように指を動かす。

　五条先生の長い指が、私のナカを漂う宿儺の熱を探して、動き回った。


「宿儺に……ココも許したのか？」


　答えることのできない質問を繰り返して、五条先生が胸から顔を離す。

　否定しないことを肯定と受け取って、五条先生はその指が埋まる秘部へと降りていった。


「ん……あぁっ……ん…あ…ああっ」


　指を奥深くに埋めたまま、五条先生の舌が蜜壺の傍に咲いている花弁を愛でた。