第22章 ※雨後②
《ならば……その快楽だけ感じろ》
そうしてまた、宿儺の昂りが質量を増して。
私のナカをぐちゃぐちゃに突き上げる。
《オマエの心は……ゆっくり、いただく》
「……ぁ、げな……っ、んぁ、あっ」
もう言葉なんて、ちゃんと紡げない。
汚れた身体が、どんどん宿儺の色に染まってく。
《今はただ……その快楽に溺れた姿を、……俺の目に焼き付けさせろ》
呪いなんて、大嫌い。
いつだって、私の身体も心も……全部めちゃくちゃにするの。
でもそれ以上に、大嫌いな呪いに溺れる自分のことが、大嫌いだよ。
「……っ、あん、っ、あぁっ、あ」
限界なんて、とっくに超えてるの。
何回も頭の中で火花が散って。
今だって、視界が霞んで、チカチカしてるの。
「ゃ、……ぁ、め……っ、んん」
身体の震えは一度だって止まらない。
ゾクゾクと身体を巡る快楽が、ただただ怖くて。
《……ああ、っ、いい。……とても、いいぞ》
私のナカで宿儺のモノが際限なく質量を増してる事実が、恐ろしくて。
「も、……ぅ、ぬ、いて……っ」
宿儺の胸を力なく叩いて。
譲れない願いを、口にする。
「ナカには……ださ、ない……で」
足掻く私を、宿儺が見下ろす。
熱を帯びた赤い瞳が私を射抜いた。