第22章 ※雨後②
《こっちを見ろ……皆実》
嫌なのに。
逆らうことはできなくて。
《オマエが俺で悦んだ証だ》
破かれたショーツが私の眼前に吊り下げられる。
水に浸かったかのように、濡れそぼって、液体を滴らせた汚い布切れを見せつけて。
宿儺は自分の顔の上にそれを掲げる。
長い舌を伸ばして、滴る呪力を受け止めた。
「やめて……そんな汚いの、捨てて……っ」
《美食を残飯の如く扱うと思うか?》
私のショーツから滴る愛液をまた舐めとって、宿儺はケヒッと笑った。
《だがしかし、本物の美食を前にすれば……これもただの布切れ同然か》
宿儺はそう口にして、ショーツを屍の上に捨てる。
そして、右手を私の秘部へ伸ばした。
「い、や……ぁっ!」
宿儺の指が私の肉壁の泥濘に消えていく。
ヌチュッと、淫らな音を立てて。
宿儺の指が私のナカを掻き回す。
《1本でもキツいか。……あの男と毎晩まぐわっているとは思えん狭さだな》
「い、や……ナカ、触らな、で……ぇ」
私の思いとは裏腹に、私の身体は宿儺の指を悦んで迎え入れる。
宿儺の指に絡みついて、その指をもっと欲しがってる。
《俺の指を締め付けて……そんなに離したくないか?》
「いら、ない……や、ぁっ!」
拒絶を口にしたら、ナカを無理矢理押し広げられた。
指がナカに増えて苦しいのに、どんどん呪力が溢れていく。
《そんなに垂らしたらもったいないだろう? 俺が舐めとれるように、ちゃんと俺の指に愛液を絡ませろ》
無駄に優しい声音で、宿儺が私に囁く。
でもその声音とは裏腹に、ナカを掻き回す指は速度を増す。
かき回しては抜き差しを繰り返して。
「い、やっ、ぁぁっいや、いや、ぁ」
泣き叫ぶ声なんて、宿儺を悦ばせるだけなのに。
上がる悲鳴を止められない。
グチュグチュと飛沫が飛び散るような音を立てる。
パチパチと、宿儺の手が私の肌とぶつかる音が激しく響いて。
宿儺の指が、乱暴に私のナカを蠢いてる。