第22章 ※雨後②
「い、や……っ、あぁ、っ」
《良い声だ。……その声を、もっと俺に捧げろ》
嫌だ。
こんな声、出したくなんかないのに。
どうしてこぼれていくの。
嫌なのに、どうして。
《俺の着物を濡らして、もう待てぬのか?》
抱えきれなくなった呪力まみれの愛液が、私の下着から溢れて宿儺の着物を濡らす。
濡れた着物の奥で、宿儺の硬い膨らみがその輪郭を露にしていた。
《ココに跨がれ》
宿儺の手がまた私の腰を抱えて、求める場所に私をおろす。
でもそこは……。
「い、や……っ! 当たって……っ!」
《何が嫌だ。欲しがっているのはオマエだろう?》
腰を下ろせば、着物越しに硬いモノに触れる。
どうにか腰を浮かそうとするけれど、宿儺が無理矢理に私の腰を下ろす。
着物と下着越しに感じる、強烈な圧迫感が私の身体に新たな刺激を与えた。
《ああ……オマエの股は熱いな。……俺のモノと擦れて、また俺の着物を濡らしている》
吐息混じりの声が、私の耳を犯す。
口は私の耳を噛んでは舐めて。
左手は私の乳首をひたすら虐めて。
宿儺の腰が、私と宿儺の秘部を擦り合わせるように揺れる。
「……動か、ない……で……っ」
《もっと……動いてください、だろう?》
反対言葉を話してるわけじゃないのに。
心の底から、やめてほしいと願っているのに。
《自分でも気づいているはずだ。揺れているのは……俺の腰だけではないと》
宿儺の腰が止まる。
でも私と宿儺の秘部は擦れ続けて。
その理由なんて、考えたくないの。
《……それで良い。快楽には……素直でいろ》
そう告げて、宿儺の右手が私のスカートを捲る。
もう履いている意味もないほど濡れたショーツに手をかけて、そのままビリビリと裂いた。