第22章 ※雨後②
「……っ」
《胸は特に柔肌だな》
グニュグニュと、宿儺の手に揉まれ、私の胸がその形に変わりゆくのが分かる。
ひたすら強く揉まれるだけの、乱暴な手つきが嫌なのに。
《ここだけは……硬く尖っているぞ?》
宿儺に見られてるという事実と、与えられる刺激が、私の胸の蕾を硬くした。
こんなの、生理現象で。
何の意味もない、ことなのに。
宿儺の指がわざとらしく、先端を掠めて。
本当に触れられたかも分からないほどの、微かな刺激に身体が揺れた。
「……っ」
《どうした?》
宿儺の愉しげな声が耳元で響く。
そうして宿儺の指が、今度はしっかりと私の乳首に触れて、そして優しく捏ねた。
「……ぃ、……ぁ、っ」
《気持ち良いか?》
何度も首を横に振れば、宿儺がもう片方の手で同じように私の乳首を責める。
《こんなに腫れさせて……快楽を隠せておらぬぞ?》
快楽なんかじゃない。
気持ちよくなんかない。
ただ、ただ、痛いだけなの。
そう思うのに、宿儺に捏ねられる突起が熱くて。
その熱を宿儺に突き出してしまう。
《舐められるほうが、好きか?》
宿儺の笑う吐息が、私の敏感な突起にかかる。
そんな刺激にも、容易く身体は揺れて。
「あ……っ、ん」
宿儺の舌が私の乳首を転がす。
突然の刺激に、声を堪えることはできなかった。
「や……ぁ、っ、あ、」
執拗に転がされて、乳首がどんどん赤く腫れていく。
色づいた乳首の根元に舌を這わせて、そのまま根元に沿って円を描くように舌が走る。