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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第18章 夏の空の落とし物 後編 お相手:竈門炭治郎


彼女がそう納得したのなら
もう この世界には
未練はない……って事か

「そっか、そう。…なら、良かったって
思っていいのかな?私っ」

ぎゅっと炭治郎の腕の中に
閉じ込められて抱きしめられる

「みくりさん。
その事については……いいと思います、
これで…、良かったんだって。でも…っ」

どこにそんな力あるんだろ?
背の高さだって
私と彼は そんなに変わらないのに

そんなにがっしりでもないのに
やっぱり 男の子なんだな 炭治郎君

身じろぎ出来ないほどに
強い力で抱きしめられてしまって


「た、炭治郎君っ、苦しいっ、苦しいから」

「ーーーーですから」

炭治郎の言った言葉が聞き取れなくて

「え?炭治郎君、何て?もう一度…」


「俺、…いくら、みくりさんの頼みでも
あんなお願いは、嫌ですから!!
って言ったんです。俺、嫌です。
みくりさん以外の人となんて、
あんな事…できませんから、絶対」


自分の身体に回されていた
炭治郎の腕に そっと
自分の手を重ねて 
キュッと力を込める

炭治郎の言葉に込められた意味が
私の胸に深く刺さって来て

仕方がない事…では済まない
お願いを彼にしたのだと
再度 認識させられてしまう


「うん。ごめんね?
もうあんなお願いしたりしないから……」

「本当ですか?約束してくれますか?
みくりさん。俺……」

「約束、するよ、もうしないって」

「みくりさん……」


抱きしめられていた腕から
突然解放されたと思ったら

彼の手が私の頬に添えられていて

その指先が 愛おしそうに頬を撫でて行く

彼の 望んでる事は

分かってる… つもりだけど


「不謹慎……、ですよね?
あんな事があった後で
こんな事……を、したいだなんて」


あんな事があった

直ぐ後で 俺は

みくりさんの事
抱きたいと思ってるだなんて


「でも、だから……なんじゃないの?」


炭治郎君が そうしたいって思う 理由は



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