イエローサブマリンの船長に溺愛されて北の海の果てへ[ロー夢]
第4章 裏切り者舞うダイビング・ヘッド!
「何この手のひら返し……あっという間に髪まできれいに結われて、服もこんな光沢のある生地……。これもローさんが関係してるのかな。ローさん、私を使って王子様ごっこしてたのかな、私、いいおもちゃの奴隷だったのかなぁ」
セラ「いいこと。あなたは国王への謁見を許された。謁見ではあなたはローとは何の関係もなく、さらわれて同行させられていただけ……そうおっしゃいなさいな。そうすれば、助かるから。そうでなきゃ、ローたちと同じように、極刑よ」
「セラさん……あなたは一体……」
セラ「ふふ、私こそが敵国のスパイよ」
城の謁見の間へ、綺麗に基飾られたは通された。
盲目の国王「少女に問う。お前はさらわれて同行させられていただけか?」
「いえ、私はローのクルーです」
ザクッ!
セラ「な……自分の髪を切り取るなんて……王の御前よ?!無礼な!」
「こんな髪飾りも、必要ないです」
「ルーム」
ロー「よく言った!!」
ひらりと護衛を蹴散らし、登場したのは……。
「ローさん?!陰で、聞いて……?!」
ロー「こんなに緊張したのは初めてだぜ?戦いでは絶対負けないが、お前がどう返事するのか的な意味でな!」
「シャンブルズ」
「改めて誘う。、オレたちと一緒に世界を見て回らないか?」
「決まってます。奴隷に選択肢なんてないし。もちろん一緒に……」
「自分で今言ったところだろう。奴隷じゃない、クルーとしてだ。だから、お前は返事を選べる」
「それでも、私の心は決まってる」
「そうか、だが、先に案件を果たそう」