第4章 水
…………
「……ん…。」
目を開けると白い天井があった。
私は保健室のベッドに寝かされていたようだ。
「あれ…、私…。」
(確か教室から飛び出してきて、川で溺れそうになったんだっけ…。
あの時…誰が助けてくれたんだろう…?)
「それに、唇に柔らかい感触…。これは一体…。」
1人で考えていると、
「気分はどう?」
と、カーテン越しに保健室の先生の声がした。
「あ、大丈夫です。」
「そう?なら、良かった!」
先生はそう言って、私が寝ているベッドのそばに来た。
「顔色も良さそうだし、大丈夫そうね。」