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FLYHIGH(ハイキュー)

第4章 代表決定戦


翔陽がコートの深くから助走

影山くんのトスアップが翔陽の手に吸い込まれ、全てがスローモーションになる

翔陽が空中で止まっているように見え、青城チームのコートに入ったボールが及川さんの腕に当たりコートの外に転がる


「っしゃぁぁぁあああ!!」

翔陽が勝利の雄叫びをあげる

「えっ…勝った?」

ウワァァァァァ!!!

やっちゃんとハイタッチしようとするけど、やっちゃんは冴子さんの胸の谷間に挟まれている

「やったーーー!!」

私はまた手すりから身を乗り出す

「こらー!橘!!落ちるぞ!」

下から大地さんが叫ぶ

居ても立っても居られず、やっちゃんと走り出す


階段を数段飛ばしながら駆け降りる

と、勢い余ってアリーナの前で何かにぶつかる

ドンッ

「うわっ…と」

私は辛うじて転ばず踏みとどまった

「ってぇ…」


ぶつかったのは…

白と紫のジャージ

背中には

白鳥沢学園の文字

「うっわ…」

私に後ろから激突され前のめりになった最後尾の人がゆっくり振り返る

「わわわわ、ごごごごめんなさいっごめんなさいっ!」

「…なんだ、女の子か」

「え?」

「すごい勢いだったし…男か軽トラかと…」

「いや体育館の中、軽トラ走ってへんでしょ」

「ははは」

「ってほんまごめんなさい!大丈夫でした?怪我してませんか?」

「さすがに女の子にタックルされたぐらいじゃ怪我しないかな」

「よかったですっ!もう私めちゃめちゃ慌ててて…」

「いいよ、大丈夫」

「明日、よろしくお願いします」

「明日?ああ…君烏野?」

「はいっ」

「ふーん、また明日」


そう言ってその人は手をヒラヒラさせ、白鳥沢の他のメンバーの元に戻って行った


ふーんて

余裕か!





「歩ちゃんっ!やっと追いついた…何してたの?」

やっちゃんが息を切らして後ろから走ってくる

「や、ちょっと白鳥沢の人、撥ねただけ」

「え?白鳥沢?!撥ねただけ?!なにごと?!」

「でも…なんか腹立つわ…眼中にないって感じ」

「え、自分が撥ねといて?!まぁでもっ!一先ずみんなのとこ行こっ!」

「あ、うん」

私たちは烏野のみんなと合流して勝利を讃える



そして後片付けをして、バスに向かう

2連戦のフルセットでみんなヘトヘト
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