第8章 カカシ 4
ミナト班の修行が終わり、4人が汗を拭く
「ん!トーコ、お待たせ!ごめんね、退屈だったろう?」
カカシ、オビト、リンが振り返る
「ミナト先輩の授業よかったです!お疲れ様でした!」
「なんだ、アンタいつの間にいたんだ!?気づかなかった!」
ゴーグルの少年がいう
「ふふっ気づかれてたら、ショックかも~」
「・・・」
全く気配を感じなかった・・・マスクの少年が無表情でトーコを見る
「そりゃあね、先輩だからね、トーコは」
「トーコさんっていうんですね!」
キラキラ眼を輝かせ、リンがいう
「ふふ、私はトーコ。ミナト先輩の後輩です。よろしく」
「ん!今日は何?」
「ああ、そうだった。三代目から書類を」
「ありがとう、トーコ。これから任務?」
「いえ、今日はこれで終わりです。じゃあ、また」
カカシは何度かトーコに会った
カカシが、トーコを女として見ている自分に気づくには、そんなに時間はかからなかった
オビトが死に、リンが死に・・・カカシは自暴自棄の日々を送っていた
カカシは暗部を望み、裏の世界へと入っていった