第6章 オビト 3 ふつうのお話
「もう、大人気ないんだから・・」
「だって、今夜はトーコちゃん独り占めしたいじゃない?」
「・・カカシ・・」
「ほら、片付けて、ゆっくりしよう?」
「そうね、先にお風呂はいっておいで?」
「一緒に入る?」
「・・・やだ」
「ふふっそういうと思ったw」
「片付けておくから」
「ゆっくりで良いからね?」
チュッとほっぺたにキスをして、風呂に向かう
食器を洗い、拭いていると、後ろからカカシが抱く
「トーコちゃん」
「ふふっどうしたの?今日は甘えん坊だね~」
「後は俺がやるから、お風呂はいっておいで」
「もう少しだから、いいよ?座ってて?」
「んー・・そお?」
「ん。ほら終わった—」
「なんだか、俺、すごい幸せなんだけど・・・」
「ふふっ・・カカシでもそんなこというんだー」
「俺もびっくり」
ははっと声をあげて二人で笑う。
「トーコちゃん、いつか…いつかでいいから、オビトより俺を好きだって、言ってくれる?」
「カカシ…ごめんね?子供まで面倒みてもらうなんて・・・」
うつむくトーコをカカシが抱きしめる
「いいんだよ。大事な親友の子供だし。何より、トーコちゃんの子供なんだから」
「カカシ・・・ありがとう」
「トーコちゃん、嫌だったら、避けてね」
「え?」
カカシの顔が近づき、触れるだけのキス
「良かった・・・避けられたらどうしようかと思ってた・・・」
「私、ずるいよね・・・オビトもカカシも大好き・・ほんと最低ね」
「タナボタ狙った俺も最低だな」
ふふっと二人で見つめあう
「オビトに感謝しないとね」
トーコの頬に手を添え、ゆっくりと口付ける
だんだんと深くなるキスに、トーコはカカシにしがみつき身をゆだねる
「あっ」
「どうしたの!?」
「今動いた・・・」
「ほんとに!?触って良い?」
やさしくカカシが撫でると、ぴくっとおなかが振動した
「やきもちかな・・・」
「ふふっ、きっとパパよろしくねって言ってるんだよ」
☆ほんわかで終わって良かった☆