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赤い瞳の王子様【NARUTO】

第14章 カカシ 8


翌日、すっきりした顔でカカシが出掛ける

「いってきます」

「いってらっしゃい」

その夜、日向家が襲撃されたと聞いた
ナオを紅に預け、トーコは火影室に行く途中、暗部の待機所に向かう
久しぶりの装束は懐かしくもあり、興奮と身の引き締まるなんともいえない感情を呼び起こす

火影室へ―――
「失礼します」

「・・・・・どーぞ・・・はあ・・・昨日言ったでしょ?」

「火影様、この者ご存知なのですか!?この暗部、私は把握できておりませんが」

「・・・私は3代目様の直属の暗部で、イチと申します。私の力も必要かと思い・・」

その場の皆がざわつく
イチとは、3代目が一番頼りにしていた暗部のクノイチ、4代目からも信頼され、伝説ともなっている

「・・・イチ。君の力は知ってる。でも君のやらなきゃいけないことは他にあるでしょ?」

「火影様、里のみなを守れず、大事な人は守れません。大丈夫、無理はしませんから」

「ちょっと!あなた!火影様になんて口の聞き方を!」

身体を付き人へと向け、静かに言う

「・・・火影様とは長い付き合いですから・・少なくとも、あなたより」

「なっ!!」

「では、失礼します」

カカシのため息が火影室に響く

大きな岩があちこちに降り注ぐ
すぐに紅や紅の娘、ナオのもとへと急ぐ

「紅!大丈夫!?」

「トーコ先輩!その格好!」

「私も戦えるしね、みんなを守らなきゃ」

「お母さん!ほんとに岩がふってきたよ!!」

「もしものときは、この前のを思いっきりするんだよ?いい?」

「うん!!」

「じゃあ、私、岩壊してくる!」

「わかりました。ナオはまかせて」

「ありがとうね」

「しまった!そっちにいくぞー!!だれか!!」

「木遁!!防樹壁!!」

大きな木の壁が岩を防いだ。

「おおー!!トーコさんがいたのか!!」

「遅くなりました!!火遁!豪火球の術!!」

そのうちの一つが紅の方へと飛んだ

「ナオ!!!おもいっきり!!」

「ス―――かとん!ごうかきゅうのじゅつ!!」

「ええっ!??ナオ!?・・・やるじゃない!!さあっ今のうち!逃げるわよ!!」

大きな炎の玉が岩を焼き尽くした

「ふふっやっぱりうちはの血が流れてるわね・・・」



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