第2章 カカシ 2 微裏
ああ、困った…どうしよう…
トーコは今日から受け始めた色任務の訓練での“宿題”に頭を抱えていた
「色気で相手を誘惑するのも立派な戦術。まだ経験のないものは、彼氏に女にしてもらってきなさい」
って、彼氏いない人はどうすんのよ…
かといって、知らない人とやるのはやだ…
初めてくらい自分で決めたい…ああ、彼氏作っておけば良かった
「トーコちゃん?どうしたの?怖い顔して」
「うわっカカシ先輩!」
「やあ、今日は任務終わったの?」
「はい、任務というか講習だったんですよ~」
「へ~そういえば女の子集めて講習やってたね」
「あっ!!」
「何よ、大きい声出して」
「あ、いや、でも」
「ハハッ大きい声出したり困ったり、コロコロ変わって面白いな」
「あの、宿題がでてて…」
「ん?俺で教えられること?」
「はい、もちろん!いや…でも迷惑かな…」
「いってみなよ」
「私を、その、抱いてもらえませんか?」
「は?俺、耳悪くなったかな…」
「いえ、悪くないと思います…」
真っ赤になって、うつむいて今にも泣きそうだ
「明日から、本格的な色任務の講習らしいんです」
「そう」
「経験ない子は、やってきなさいって…」
「なんだ、それ、あんまりじゃない」
「ですよね…ごめんなさい、他の人に頼みます」
「は?誰に頼むの?」
「どっか、その辺のおじさんにでも…」
「はあ、俺でいいの?おじさんよりはましだろうけど」
「ほんとですか!?」
「俺ん家で良い?」
「はい!」
特定の女はいない
抱きたい時に抱く程度
もちろん、家には連れてこない
家に女の子を連れてくる日が来るなんてな
と、一人笑ってしまう
トーコはシャワーを浴びてる
それでも気が変わらなかったら、抱いてあげると言った
トーコの緊張が移ったみたいだ
俺までドキドキしてきた