第4章 犬系彼氏は超あまあま
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ぺたぺたと足音を立てながら、凌がソファーに座っているりんこに近寄る。
「なん食べとると?え、アイスやん。いいなぁ。」
『まだ残っとるよ。何味にする?』
「僕、りんこのがいい。一口ちょーだい。」
『ん。』
りんこは手に持っているアイスを差し出したが、凌はその手首を掴んだ。
『ん?食べんの?』
「食べるよ?」
そう言い、凌はりんこにキスをする。
『?!』
急なキスに驚いて開いたりんこの口に、ぬるりと凌の舌が入る。
「…っ、んふふ。この味おいしー♡」
展開に着いていけないりんこは、顔を真っ赤にして口をパクパクさせる。
「チョコ味おいしい。ね、もう一口食べたいっちゃけど、ダメ?」
『…っ』
子犬のような表情にりんこが弱いことを凌は知っている。
『もうあげん…。』
凌の表情に戸惑っているりんこの肩をトンと軽く押し、上に凌が乗る。
「ほら、食べたいけん口あけて。」
そう言い、凌はりんこの口にアイスを突っ込む。
『ん、っむ!』
「あはは、口いっぱいやん。いただきまーす。…っん」
『…っふ、ぅ、んぁ』
じゅっ、じゅぅ、とりんこの口から凌の口にアイスが移っていく。
「ん、美味しかったぁ。あーもー、りんこ顔真っ赤やし、目うるうるしとってかわいい。」
りんこの頭をわしゃわしゃと撫でる。
「よし、もう寝らんと。ベッド行こ。」