第4章 犬系彼氏は超あまあま
「ただいまー…。」
『おかえり!』
凌が仕事から帰ってきた。
「りんこ、ん。」
そう言い凌は両手を広げる。
『ん、ぎゅー。元気ないね、何かあった?』
「疲れただけやけん。大丈夫。」
『絶対うそ。ほんとは?』
抱き締めたまま会話を続ける。
「…会社でミスして、ばり怒られた。」
『そっかあ…。明日からまたお仕事がんばれそ?』
「りんこがちゅーしてくれたら頑張る。」
凌がりんこを強く抱き締める。
『ぇ、わかった。目とじて。』
「ん…。」
ちゅ、と二人の唇が重なる。
「んへへへ、ありがと。明日からまた頑張るけんね。」
『ふふ、よかった。ご飯食べる?』
「ばりお腹すいた~。今日のご飯なに?」
『今日はねー…オムライス!』
「やった~!りんこのオムライスめっちゃ美味しいけん好き。早く食べよ!」
りんこは、凌の好物作っといてよかった~!と数時間前の自分を誉めた。
『食べよ食べよ。準備するね。』
「僕も手伝う。」
『んーん、すぐ終わるけん、座って待っててー。』
「はぁい。」
____
『「ごちそうさまでした。」』
「あー美味しかった!今日もありがとね。」
『ふふ、いっぱい食べたねぇ。』
「だって美味しすぎて止まらんかったんやもん。」
二人でくすくす笑い合う。
『あ、私もうお風呂入っちゃったから、行っといで。』
「そうなん?じゃあお風呂入ってくる。」
『はーい。』