• テキストサイズ

[BLEACH] 世界を超えて

第8章 運命の歯車が動き出す


 美穂子は―…ふと意識が浮上するのを感じた。
 コポ…と泡の音がした。

(ここは―…水の中?)

 最初にこの世界に来た時のような錯覚を覚える。
 けれど、あの時のような不安や疑念は感じない。
 どことなく―…安心すら、覚えた。

 ゆらゆらと身体が水の流れに任せて、彷徨うような―…そんな浮遊感を感じる。
 まるで、現実化のように。

 美穂子は、気持ちよさげにゆっくりと目を閉じる。

『―……ぃ……ぉ』

 耳に声が聞こえる。
 遠くで―…雑音にまみれて、何を言っているかはわからない。

「誰―…?」

 美穂子は、そうつぶやいた。



 けれど―…美穂子への返事はなかった。
/ 89ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp