第13章 すれ違い
「「副会長!さようなら」」
「気をつけて帰ってくださいね」
「「はい」」
「百瀬、ご苦労様」
「浅野くん、ありがとう、そっちはどうでしたか?」
「問題ない、僕は他の奴らの方にも確認してくる」
「わかりました、先に生徒会室に戻ってますね」
「あぁ、これプリントだ、運んだいてくれないか?」
「はい」
浅野くんと別れてすぐのことだった
「カルマくん最近付き合い悪〜い」
「俺だって忙しいんだよ」
「なんかやってるの?」
「カルマが奉仕活動とかは考えらんねーよな」
「で、でもカルマくん根はいい人ですし」
「もしかしたら…ってことがあるかも」
「ねぇなんかムカつくてか言うわけないじゃん?」
カルマ…楽しそう…
私も同じクラスだったら…
私が彼女なのに
女の子ともあんなに仲良いんだ
知らなかった
潮田渚くんとしか仲良いの知らない
私…何も知らないんだな
「副会長?」
「わぁっ」
バサッとプリントをぶちまけてしまった
「あ!すみません!!」
「こちらこそすみません」
プリントを慌てて拾った
「こっちにもありました」
「あ、ありがとう、帰る途中だったのにすみません」
「い、いえ!!じゃあ自分は失礼します」
「はい、お気をつけて」
「副会長さーんこっちも落ちてたよー」
「えっ!あっ!ありがとう!!」
E組の人たちだ
カルマは目も合わせてくれない
バレないためなのわかってるけど
さみしいなぁ
「副会長さん私たちに何も言わないの?」
「え?」
「ほ、ほら私たちE組だし!!」
「そうそう!浅野達みたいに敵視しねーのかなって」
「あぁ…なるほど、私はそんな差別するほど暇ではないですしそれに私たちはみんな対等な関係だと思いませんか?同じ学校に入学した同級生なんですから」
笑いかけると
「えぇ!!そんな考え方するんだ!!」
「ちょーいい人じゃん」
「これが普通のことだと思いますが…」
すると後ろから
「百瀬!!」
「あ、浅野くん…」
「こんなところで何してるんだ早く行くぞ!」
「あっは、はい…プリントありがとう」
そう伝えて浅野くんを追いかけた
一度も見てくれなかったな
カルマ