第2章 自由の羽
私はその場所に向かうことにした
あ、いた!
あんなところで寝てるんだ
「あ、あの!!」
「ん?あ、昨日の子じゃん、なに?俺に会いにきた?」
「はい!あなたに会いたくて!!」
「なんか話あったの?」
スッと木の上から降りてきてくれた
あれ?
羽が見えない
気のせいだったのかな
「名前…名前を聞きたくて」
「赤羽業、赤い羽に業って書くの」
「赤羽…業…」
「そう、カルマって呼んで、あんたは?」
「私は百瀬ゆいなです」
「ゆいなちゃんね、一年だよね?」
「なっなんでわかったんですか?」
魔法使い?
「制服新しいからさ」
「あ〜なるほど!じゃあカルマくんは……」
「一年、同い年だよ」
「えっ」
「何そんなに驚く?」
「だってこの学校慣れてる人の顔してるから…」
「ははなにそれ、本当に面白いよね」
「えへへ…」
面白いだなんて初めて言われたかも