第9章 六英傑
「特に百瀬さんと浅野には気をつけろ」
「え?」
「あの2人は1位争いしている、今回のテストでもずば抜けた勢いで迫ってくるだろう、各教科のスペシャリストが揃ってる、お前らがA組に勝つなんて…」
「心配してくれてありがとな!でも俺たちは大丈夫だよ」
「そうか、E組の頑張りなん…」
電話を切ろうとした時だった
ガラガラ
「百瀬さん!?」
「あ、えっ進藤くん?」
「こ、こんにちは」
「こんにちは、こんなところでどうしたの?」
「いや、えっと…」
ガタッ
スマホを落としたような音がした
「…杉野友人……E組?」
「あ、えっと…」
「私は別にいいと思いますよ、誰が誰と関わろうが私には関係ありませんし、でも…浅野くんにバレたら私も手に負えないので、2人だけの秘密ですよ?」
「は、はい」
「じゃ、じゃあな杉野」
「お、おう」