第4章 高嶺の花が乱れるまで

ずっと黙ってて

流石に引いた？と思って

弁解しようとしたら

「…襲っちゃえ」

「いやいや高嶺の花がそんなこと言わないの」

「なにそれ…」

「ゆいなちゃん学校で高嶺の花って言われてんだよ、あとマドンナ」

すると

少しご機嫌斜めに

「…髪の毛乾かしてあげるからおいで」

「…」

無視するけどこっちに来るんだよな

可愛いけど

この状況なんとかしなくちゃ

すると

「……るま…ん…も……の？」

「え？」

ドライヤーの音で聞こえない

「カルマくんもそう思ってるの？」

「私は高嶺なんかじゃないんだよ…私は特別じゃない…」

あぁそういうことか

「たしかに可愛いとは思うけど、特別だから一緒にいるわけじゃないよ、俺は好きだから一緒にいるの」

「本当に？」

「うん、ほらもう寝ようね」

俺はベッドで寝かせると

グイッとひっぱられて

「っと…どうしたの…？」

「キスして」

チュッとキスすると

嬉しそうに笑って

「ねぇアルバム見せて」