第4章 高嶺の花が乱れるまで
それから少しした頃だった
「難しい…」
「あーそこちょっとひねくれてるもんね」
「うぅ…次のテスト大丈夫かな…」
「そんなに心配なら俺と泊まり込みでやる?」
なんとなーく誘ってみたら
「や、やる!」
結構乗り気で
嘘とか冗談とか言えなかった
「じゃあ決定ね」
したくないわけではないんだけど
俺の家親がいないし
かと言ってゆいなちゃんの家はなんか気がひけるし
ただ変な気起こさないようにしよう
俺だって
中学生
思春期だし色々あるじゃんね?
だけどね
こんな純情少女汚すのは良くないことくらいわかる