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裏夢短編集 【第五人格】

第11章 愛は目に見えずとも 【黒無常】



近くの小屋に入って雨が止むのを待つ。

他のメンバーは教会内で雨宿り中らしい。

しばらくすると、小屋に傘が飛ばされた。

その傘は〝あいつ〟しか出せない。


傘で飛んできたと同時に人も入れ替わる。

さっき白で追いかけられて来たはずだから、今入れ替わるのも初めて見るってことは…


____白い彼から黒いあいつに。


黒いあいつは私を見るなり、ニヤッと笑いながらこちらに近づいてくる___


そう思っていたのに…今日は元気が無さそうだ。


こちらにも気づかないまま、三角座りで顔を足の中に埋め込んでしまった。


『…いつもみたいな元気は何処ですか?』

思わず話しかけてしまった。

黒「…あぁ、恐怖の達人さんか…」

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