第10章 愛及屋烏 【占い師】
私も泥が少しついていたのでシャワーだけ浴びてキレイな服に着替えた。
部屋には全員揃っていた。
代表で私が占い師を迎えに行くことになった。
荘園の門の前で待つことにした。
しばらくした後、真っ直ぐ引かれた道の奥から人影が見えた。
きっとあの人が「占い師」だろう。
よく見ると何か独り言を喋ってるように聞こえる。
やばい人かと思ったけど、よく見ると肩に羽根がふわふわの梟?が乗っていた。
やっと容姿が見える位置まで歩いてきた占い師をまじまじ見つめると、いかにも怪しそうな格好に見える。
目隠しや深く被ったフードにくるぶしまで伸びたコート。
十分怪しすぎる。
未だに彼なのか彼女なのか分からない。
声を聞けば分かることか。