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天聖円環[ONEPIECE]

第1章 天聖円環[長編]



レヴェリーが開かれ、王下七武海撤廃が決まった頃_

[…後悔はないか、ここが全ての元凶で、辛い記憶ばかり巡ってくる]

シエラは私にそう伝える、確かにここに来てから頭の中にあの時の記憶が押し寄せてくる

お父様やお母様、そしてシエラ、みんなとこれからも世界の創造主としてよい世界を作っていけると思っていたのに…
あの日から全てが奪われていく、命も運命も幸せも…

[…後悔はない、寧ろこのまま運命に逆らわずに生きていくことこそ後悔だわ。…今までの私の努力も涙も苦痛も…無駄にしてしまう]

あの場所で…最期にお母様に会えた、そしてたくさんの思い出と想いを受け取った。もう怖くない、お母様は胸の中で生きている、シエラと一緒なら怖くない

[私が、全部終わらせる。例え命を落とそうとも、この運命を元に戻す]

ユフィの目からは決意と覚悟の色が目覚めている。1番過酷な運命の中心にいるというのに…あの頃から変わらない。

[…私も共に行く、今度は1人で先には行かない。最後まで一緒だ]

シエラの手は私の手と繋がり、共に生きていくことを誓い合い、駆け出した。
最初に取り返すのは私とシエラが継承するはずだった宝具。
光と影がひとつになる為にはあの宝具がいる。
そしてその納められている場所は変わっていないはず

[今はレヴェリー、警備もいつも以上に厳しいが侵入者は私たちだけではない、騒ぎに乗じて互いを利用しあの場所に宝具を納める]

作戦を立てながら移動し、警備をくぐり抜けながらとある1つの扉にたどり着いた。

[……この古びた様子からして、誰にも開けられていないのだな、あるいは忘れ去られたか…]

[今の創造主達にこの扉を開けることは難しいわね、傲慢で自分達が神だと思い込んでいるんですもの、私たちは人だと言うのに…]

扉の前で互いの手のひらを手に取り、小さな短剣でお互いの手のひらを切りつけ、赤い血を扉に押し当て

[我は光、どうか我が証明をお受け取りください]

[我は影、どうか我が信念をお受け取りください]

扉は言葉を告げ終えれば血が削られた線に沿って流れ、やがて互いの血が混ざり合い轟音と共にゆっくりと開いていく

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