第6章 いろんな君が見たい
■ドレークの場合
ドレーク[ユフィ、ちょっといいか?]
ドレークさんに話があると呼ばれ部屋を尋ねれば、何やら落ち着きがない様子で部屋をうろうろするドレークさんに
[どうしたんですか?何かお困り事でも?]
ドレーク[いや、そういうわけではないが…]
珍しくドレークさんが悩んでいる、ある意味貴重だと思っていれば意を決した表情でこちらに向かって
ドレーク[…… ユフィ、その…これを、着てくれないか?]
顔を隠し赤らめた様子でおずおず渡してきたそれは変わった服で
[これはなんでしょうか?見たことない服ですね]
ドレーク[俺もよく分からないが、ちゃいな服という女性用の衣装でな、どんなものか見てみたくて…その、頼めるか?]
よく見るとセクシーで煌びやかな衣装にはいっと笑顔で了承すれば数十分後、お待たせしましたと着替え終え、髪は左右にお団子結びにし、赤い煌びやかな色とスリット入りの丈から脚を覗かせ、少しぴったり目の衣装のせいか身体のライン丸見えで
[えへへ、ちょっと着づらかったですけどとても可愛いですねっ]
ドレーク[…〜ッ!!す、すまないっ!こんなにも身体のラインが出るものだとは…ぬ、脱いでくれて構わないっ]
[……似合わなかったでしょうか?]
脱いでくれて構わないの言葉に少し困ったように笑いながらそう口にして脱ごうと1歩歩こうとすれば手を握られ
ドレーク[ち、違う!その…あまりにも魅力的すぎるから、理性を保つのがギリギリなんだ…]
獣のようになってしまう前にと言われ逆に頬赤らめては紳士のようなドレークさんが獣に…と想像してはお互い顔を赤らめてしまうのだった