第5章 sweetかbitterか[オール夢]
■ドフラミンゴの場合
ドフラ[フフフフ…なぁユフィちゃん、いい加減俺の女にならねぇか?]
[お気持ちだけ受け取っておきます。そろそろ帰らないとシエラが心配しますから]
今私はドフラミンゴさんに拉致?されているらしい。
事の発端はシエラと買い物に来ていたら急に攫われたみたい。
ドフラ[あのクールな姉ちゃんなら心配ねぇさ、犬並みの嗅覚で探しに来る、それで俺を殺すつもりで襲いかかってくるだろうなぁ…フフフフッ]
[そんなことさせませんし、事情を話しますから…早く帰してください]
ドフラ[ユフィちゃんが俺の女になるって言うなら、すぐにでも俺のとこであの姉ちゃんも住まわせてやるよ、毎日愛を囁くし、可愛がってやる]
[私、いろんな女性とお付き合いする方と価値観が合いません…、悲しい思いもしたくないので、諦めていただけますか?]
ドフラミンゴさんはいつもこうして愛を囁いてくれるけれど、周りにたくさんの女性がいるのを知っている。
一人の人だけを愛することが普通の私にとっては価値観が違いすぎる。それで悲しい思いも我慢とかそういうのは違うと思う…のだが。
この人は全然諦めない。ある種何か執念も感じる。
ドフラ[最初見た時からピンと来たんだ…あの女の娘なら、ただもんじゃねぇってな。見事当たりだ。]
きっとお母様のことを言っているのだろう。お母様はとても綺麗だったし色んな知り合いもいたと聞く、ドフラミンゴさんと何かあったのだろうか?
ドフラ[俺の誘いや愛に答えなかったのはあいつとおめぇだけだ。それが気に入ってるんだ。]
この人はよく分からない…お父様も関わるなと言っていたし周りの人達もそうだ…だけど、放っておけない。
[わかりました、じゃぁまずはお友達からはどうですか?お互いのことよく知らないのに付き合うのも…今度チョコ作ってきますね?]
ドフラ[………フフフフッ!お嬢ちゃんはやっぱりあの女の娘だ!…今日は帰してやろう、チョコ楽しみにしてまた攫いに行く]
[普通にお茶にお誘いくださいね?]
私を発見したシエラはあの後から彼の手配書にナイフで何度も眉間あたりをゴリゴリしていた。