第4章 溶けたキャラメルのよう[マルコ裏夢]
なんだか身体がぽかぽかする…今日は凄くいい天気というわけではないのに。
風邪でも引いたのかな…みんなに移る前に部屋に戻らなきゃ…
ふわふわとしてほんのり頬が熱く、歩いていれば誰かとぶつかってしまった。
[ごっ…ごめんなさい…]
マルコ[いや、俺の方こそ…ユフィ?顔が赤いが、熱でもあんのかよい?]
一番隊隊長、不死鳥マルコ。
世間ではこう呼ばれているも、私の中ではとても頼りになるお兄さん、だけど…私の好きな人。
でもなぜだろう…マルコを見ていると胸がドキドキする…
やっぱり熱でもあるんだ、移してしまう…
マルコ[おい、そんなフラフラでどこ行くんだよい!]
[多分風邪引いたの…このままじゃ移しちゃうから離れて…]
腕を捕まれ事情話せば、なぜか抱えられ自分の部屋とは行き先が違う方向へ運ばれる。
[マルコっ…だめだって、風邪…]
マルコ[おめぇのは風邪じゃねぇよい、調理場のマフィンかなんか食ったな?]
マフィン…そうだ、誰もいないから1つと食べたマフィン、あれから身体がぽかぽかするんだ…
[おやつだと思って…食べちゃだめなのだったら謝るから…]
マルコ[よりによってお前が食うとはな…]
運ばれた先はマルコの部屋だった。
ベッドに下ろされては布団まで掛けられてしまった。どうみても病人と医者だ。
[あれ、食べちゃダメだった…?]
マルコ[食っちゃいけねぇわけじゃねぇが……なんて説明すればいいんだよい…]
珍しくマルコが言いずらそうにしている。
よっぽど食べてはいけなかったみたいだ…罪悪感で胸がいっぱいなのと一緒にここでもなぜだかドキドキしてしまう。