第2章 第二幕

子供のような軽いキス……

それでもとても緊張した。


「もう、戻れないぞ」


煉獄さんは、真剣で、でも、少し苦しげな眼差しをぶつける。

そして、もう一度、荒々しく唇を押しつけられた。

「っっふ、　んん、、」

声にならない声が漏れる。

何度も何度も、角度を変え、酸素が、思考が奪われていく。

息ができなくて、緩んだ口元に、彼の舌が入ってきた。

思わず、抵抗するも、煉獄さん腕をガッチリと掴まれており、
到底離れられない

浅く深く、口の中を這う舌。

何度もなぞられ、噛まれ、奪われる。

2人の荒い吐息と唾液の音が頭のおくでひびく。

体の芯が火照り、じんじんする。

もう、力が入らない。

煉獄さんのなすがまま、それを受け入れた。


彼はふっと唇を離した、
やっと触れた酸素に、大きく息をする。

もはや、抵抗する力は残っておらず、ただ、潤んだ目で彼を見つめた。

彼は愛おしげに私の頬に触れた。

そして、そのまま首筋を撫ぜ、
乳房にふれ、腹に触れた。
くすぐったくて思わず体をのけぞらせる

指は、腹の下をまっすぐ下がっていく。
体がまた、熱くなっていく。

しかし、その指は、期待を裏切り、
わたしの太ももにそれた。

彼は足を優しく撫ぜると「ずっと触れてみたかった」
と、切なげに言った。

また、ふとももの付け根の方へと
指を上へと移動させていく。