第19章 ※甘い夜
チュ・・・クチュ・・・クチュ・・・
杏寿郎は時々目を薄く開けての表情を見る。の顔はどんどんとろりと惚けていく。
「んっ・・・ふっ・・・ん・・ん・・・んッ!」
奥の方を探られると目の奥が熱くなり、体がビクンと反応してしまう。はぷはっと口を外して、杏寿郎を見る。杏寿郎と目が合うと
「、大丈夫か?かわいい反応だな。」
と優しく微笑みながらおでこや頬にちゅっと口づけをしてくれる。が大切で大切で仕方がないという風な顔で。
「からも舌を絡ませてみてくれるか?」
は少し考えてからふっと笑い、杏寿郎の頬に手を添え、ちゅっちゅっと口付けを始めた。時々伏し目にして微笑みながら、杏寿郎の反応を見る。ふいにが、かぷっと唇に噛みつき、舌を滑り込ませ歯列をなぞる。
杏寿郎が少し驚いた顔をしたので、ふふっと笑い首筋に腕を回してぐいぐいと舌を伸ばし、上顎、舌の付け根やその周り、先の方と自分がしてもらったようにしてみる。が、だんだんと杏寿郎の舌が激しく動き始め、の良い所を狙って攻めてくる。
「んっんっ・・!ん・・・ふ・・・んん!!」
またの体がビクンと跳ねる。
体を離そうとしても、杏寿郎が放してくれず、そのまましばらく口内を弄ばれ、強めに肩を叩くとやっと解放してくれた。
「杏寿郎の意地悪!」
「あまりに可愛くてな。すまん。」
杏寿郎はそう言うと上体を起こし、胡坐をかくように座る。「おいで」と言い、をその上に跨がせる。
ぎゅっと抱きしめ、また優しく口づけをする。