第19章 ※甘い夜

「杏寿郎のその顔と声はずるい・・・。頭がくらくらする。」
チラッと杏寿郎を見ると目が合い、「、俺もだ。」と杏寿郎が呟くと、二人はさらに頬を赤くしてすぐに目を逸らした。
「・・・・これでは朝まで心臓が持たんな。」
杏寿郎がくっくっくと笑いながら言い、ふーっと息を吐いた。

「よし！。顔をこちらに向けてくれ。」
「俺は今から君を抱く。君も同意してくれるなら、お互い覚悟を決めよう！」
「・・はい。」と言いながら、恥ずかしそうに顔を向けたの瞳を真っすぐに見つめ、杏寿郎はにこっと笑う。
両手での頬を包み、唇に口付けをした。目を合わせたまま何度か口付けをすると、少し角度を変えての唇をぺろりと舐めた。
「口、開けて。」
杏寿郎は少し笑いながら言う。
「舌・・・出す？」
昔の事を思い出しても少し笑いながら言う。
「あぁ」
二人はふふっと笑い、が舌を出す。杏寿郎も舌を伸ばし、の舌先に当てた。は少し驚いた顔をする。杏寿郎はそれを見て、ゆっくりと舌先をの舌の裏側や横に滑らせるとそのまま絡めてきた。ぱくっと舌を吸い、隙間から自分の舌を絡ませながらの口の中を探り始め、良いところを探す。