第19章 ※甘い夜
は自分のお尻の下に杏寿郎の硬くなったモノが当たっているのが気になり、顔を赤くしながらモゾモゾと体を動かした。そんなの様子を察し、の顔を覗き込みながら杏寿郎が言う。
「さて。そろそろ本題だ。俺は初めてなので良くはしてやれないかも知れないが、極力優しくする。痛いことはしたくないので、言って欲しい。」
「・・・はい。分かりました。」
は恥ずかしそうにうつむきながら言う。
杏寿郎はそっと明かりを消し、の唇に口づけをし、首筋に舌を這わせる。は、舌の感触と、耳元で聞こえる甘い吐息でぞくぞくする。
「あっ・・んっ・・・」
の甘い声が漏れる。
杏寿郎はの反応を楽しみながら、耳にも舌を這わせる。は「んっ」と、首を竦めて鼻にかかる甘い声を出す。
同時に、寝間着の帯をしゅるりと外し、襟元から両手を入れ、寝間着が脱がされていく。
徐々にの滑らかな肌が露になり、月明がぼんやりと肢体を照らした。
杏寿郎と鍛錬をしているので、筋肉がついているが、女性らしいしなやかなさもあり、腹筋から腰のくびれ、それに対比するような豊かな乳房と鍛えられて弾力のある丸いお尻。杏寿郎はしばらく見惚れて、ごくりと唾を飲み込んだ。
「・・・君はすべてが美しいな。裸を見ただけで達しそうだ。」
「あんまり見ないで・・恥ずかしい・・。」
体のあちこちに視線を感じ、羞恥心から逃れようと体を捩るが、それがまた色っぽく、杏寿郎を欲情させた。
「では、俺も脱ごう。」
杏寿郎はに口づけを再開し、バサッと自分の着物を脱ぐ。鍛えられ筋肉の付いた体は弾力があり、重ね合わせた肌がとても心地よかった。