第13章 宇髄天元
手当てが終わると、体のあちこちを触ってくる天元から逃げるようにすぐに膝から降り、はにこっと笑って言う。
「恐れ入ります。ありがとうございました!」
天元がその顔を見て「おっ」と言い、の顔を両手でぎゅっと挟み、にやっと笑いながら顔を近づけてくる。
「戦闘中の凛とした顔もいいけど、笑った顔もかわいいじゃん。」
そしてまたふわふわと髪を撫でた。
鬼はよく見る前に滅してしまったので、おそらく十二鬼月の下弦だろうとのことだった。下弦の鬼はいくらでも入れ替わる。
報告を甲の隊士に任せて解散命令が出た。