第3章 那田蜘蛛山
柱との任務になり頸を斬らないまま月日が流れた。
星波18歳
義勇21歳
星波は義勇としのぶと那田蜘蛛山に向かっていた。
「月が綺麗ですねぇ。」
「わ!本当だぁ!」
キャッキャと盛り上がる女子2人を見もせず走り続ける義勇。
「せっかく一緒の任務なんだから、冨岡さんも仲良くしましょうよ」
「俺は鬼を斬りに来ただけだ。」
「つれないですねぇ。この辺で二手に分かれましょう」
「星波は俺と来い、気をつけて着いてくるんだぞ」
「富岡さんは星波さんのことはよく喋るんですね。私は西から参ります」
「…。承知した」
しのぶと義勇のやり取りに内心ヒヤヒヤしていた星波だったが、義勇の後に続き捜索を続ける。